カテゴリー「イタリアのおいしいもの」の3件の記事

2011/02/02

田舎暮らしの醍醐味

 市役所でひょっこりと農家のヴィンチェンツォに会って、久しぶりねという当たりさわりのない話をしたら、翌日、今シーズンのワインをわけてくれると電話があった。

 農家といっても、オリーブオイルとかおよそ南伊と聞いて連想できるものは、たいがい自前で原料から生産しているマッセリアというやつで、ヴィンチェンツォんとこは、ブドウジュースみたいな濃蜜なワインを醸造する。 

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生産者が分かるワインとオレンジで作った、考えたらなんとも贅沢なゼリー。5つ分の材料費は1ユーロほどの計算(このうち市販の板ゼラチンが90セント!)

 聞けば、銘柄こそなくても、グレーコ・ディ・トゥーフォの白と、ラクリマとプリミティーヴォのロゼという。 おお・・・それがいかにもぞんざいに5ℓのプラスティック容器に入っていて、いずれも1リットルがわずか1.5ユーロばかりなのである。

 やっぱり露地物の青物をトラックで売り歩く陽気なビートは、上得意の義母が買いに行くたびに、そう言えばおまえさんのところのせがれの嫁はと話を持ち出し、決まってせがれの嫁の分まで持たされて帰ってきてしまう。

 とはいっても2ユーロも出せば、5kgほどもくれる上に、セロリだ、イタリアンパセリだとおまけまでつけてくれる。ちょうどビートのオレンジをどっさりもらったばかりだった。

 すっかり当たり前に思ってしまっていたが、考えれば生産者が分かる食品が毎日の食卓にのぼるというのは、贅沢なことではないか。

 開封一番を飲みながら、ロゼでゼリーをこしらえたら、やはり美味しいのだった。

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2011/01/29

ハウチワ豆とニンニクの炊き込みご飯

 ハッピーアワーでおなじみアペリティーボでオリーブなんかと一緒に出てくるラピーニって豆があります。ラピーニって何なのさ?と小学館伊和中辞典を繰ってもハウチワマメって、日本語にする甲斐もありません。

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 ちょうどカフェグローブのゆるベジなキッチンの浅倉ユキさんが、しょうがと銀杏とお豆腐の炊き込みご飯を紹介していて、おお、これは・・・と縦・横・斜めから矯めつしかめつ眺めておりました。

 というのも、この寒さではわざわざ行くのも億劫なところで豆腐は買えるにしても、さすがに銀杏は難しい。

 昨日、ふとラピーニを見つけて、久しぶりに口にしてみたら、その青大豆に通じる風味の良さに、豆腐どころかもそういったらショウガもなかったけれど、炊き込んでみたら、なかなかオツな味でした。

<ハウチワ豆とニンニクの炊き込みごはん>

  • 米 250ml
  • お水 250ml
  • ラピーニ 30粒 
  • ニンジン小 1本
  • おろしニンニク 一片分
  • しょうゆ 大さじ1と1/2
  • 美味しいオリーブオイル 小さじ2
  • (仕上げ用) 塩、白コショウ 適宜
  1. ラピーニは皮をはずす。ニンジンは千切りにする。
  2. お米を研ぎ、同量の水、合わせ調味料(ニンニク・しょうゆ・オリーブオイル)、1を加えて炊く。
  3. 炊き上がったら、全体をふっくらと混ぜ、白コショウと必要ならお塩で味を整える。

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2008/03/31

ごはんとじゃがいも

 じゃがいもは、メインのお皿や副菜に使われている分にはなかなか人気の素材だと思うが、主食の炭水化物に入れるとなんとなくしみったれた感じになるのは、どこの文化圏も同じ気がする。

 ちょっと前にひさしぶりにカレーを作った。作ったと言ってもあたしのカレーは、市販のカレールーを利用したごくごく普通のカレーだ。ただ、食材を㎏単位で買う傾向が強いイタリアで、わざわざ玉ねぎとじゃがいもとニンジンをカレーのために購入すると、それぞれ結構な量が余ることになる。玉ねぎは常備野菜だし、ニンジンはニンジンサラダを作ったけど、じゃがいもが最近の陽気に芽でも出しそうな様子だったので、じゃがいも畑になる前にと、なんとなく頭に浮かんだのが「ごはんとじゃがいも」だった。

 イタリア語ではリゾ・コン・パターテ、正式な料理名だが、直訳すれば「ごはんとじゃがいも」、和名としては失格だ。他の地域では分からないが、このあたりでは、「ごはんとじゃがいも」と言えば、生のお米にスープを注ぎ足しながら煮ていくリゾットではなく、生のお米にかぶるようにスープを注ぎ、オーブンで炊きあげることになっている。

 ごはんとじゃがいもだけではさすがに辛気くさいので、普通ここにムール貝が入る。ごはんとじゃがいもの段々にムール貝や種を抜いたチェリートマト、ニンニク、イタリアンパセリ、オリーブオイル、パルメザンチーズなどを織り交ぜでオーブンで焼いた南イタリア、特にプーリア州とかプーリアに近いバジリカータ州の代表的な夏の一皿だ。

 夏でもないし、あいにく家にはじゃがいもしかないし、いかにもしちめんどくさそうな料理ではあるので作ろうと思ったこともなかったのだが、なんとYouTubeにプーリア州のアンナおばあちゃんと言う人が、「ごはんとムール貝」を作る一部始終を公開したものがあって、しかもそれ見たら、「ごはんとムール貝」とは、アンナおばあちゃんも冒頭で言っていたとおり、究極の手抜き料理だった笑。

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