カテゴリー「日々のこと」の5件の記事

2008/04/22

今年初めての海

毎年、海へ行く日が早まりつつあるけど、今年は、おとといの日曜日、午前中の遅い時間に、フォカッチャをいやというほど買い込んで、夕方までを海辺で過ごした。

あたしは、見た目よりずっと太陽光線に弱い肌をしている。イタリアの太陽というものを知らずに、呑気に足の甲に日焼け止めクリームを塗り忘れて、足の甲を3倍に腫れ上がらせた時、あたしは、「歩く」ためには、足の甲の柔軟な動きが必要なんだと、痛いほど思い知りながら、能を舞うようにすり足で1週間過ごした。

そんなことがあったので、次の年には、ナイーブに家を出発する前に、念入りに足の甲にクリームを塗って、鎖骨の下に、ひょうきんなヤケドを作った。

そんな感じに、毎年、初めて海に行った日には、どこかしら、ヤケドを負って帰ってくるのだけど、今年は、4月ということもあって、泳ぐつもりはさらさらなかったので、日焼け止めのことなんか全く考えなかった。幸か不幸かあたしは、長袖のジャージ素材のワンピに7部丈のスパッツ、スニーカーに、あまりにも見栄えがしないという理由で、薄手のストールを首に巻いて、同色の帽子も被っていた。

続きを読む "今年初めての海"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/02/19

ゴッドマザーなあたし

 キリスト教の洗礼式は、まだ乳児のうちに済ますのがどうも一般的らしいけど、洗礼式では、実の両親以外に、立会人として代父(パドリーノ)と代母(マドリーナ)が必要で、両親の親族、親友なんかにお願いすることが多いみたいだ。

 英語でいうところのゴッドファーザー/マザーだ。『セックス・アンド・ザ・シティ』の中でも、ミランダが息子を洗礼させる段になって、自他共に認める品行方正なシャーロットは、マドリーナ役を頼まれなかったことに少し傷ついたりしていたし、最後はキャリーが感激のうちにマドリーナを引き受けたように、キリスト教を信仰する人であれば、マドリーナを頼まれるというのは、それはそれは栄誉なことみたいだ。

続きを読む "ゴッドマザーなあたし"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/02/15

君の名は?

 イタリアで、あれは何の木?と聞いても、ああ一般的な木だよと答えが返ってくるのは、はなはだあたしの気性にあってはいる。一度だけ、きちんと木の名前にその用途なんかも説明してくれた人は、ミラノの出身だった(笑)。とにかく、何で読んだものかは忘れてしまったけど「人間は初めて見るものも、名前を知るとそれで満足してしまう」という下りを、自分自身をごまかすのに嬉々として使っている。もともと花とか美術館なんかは好きなのだけれど、わざわざ題名とか作者とか、名前を確認するのは、よっぽど気に入ったものだけだったりする。だからあたしは物を知らない。笑

 そんなふうに、もともとモノに対するとき、あとからそれをきちんと描写できるように観察しないたちなので、昨日も、何も考えないでシンビジュームとアンスリウムと「カエデ」の花束を買ったと書いてしまった。

続きを読む "君の名は?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/02/10

奇跡のテーブルセッティング

 あたしは料理もするし、気がむくとお菓子なんかも作ったりするけど、料理にしろ、お菓子にしろ、製作過程で2回火を使うコロッケとか酢豚とか、焼き上がっても出来上がりじゃないスポンジケーキなんかは、考えただけでもう腰が引けるし、一度誤ってロールキャベツを作ったとき、夫・ミケーレがキャベツを丁寧に開いて、皿の向こう端によけたを見たときは、建設的な意味で運命を感じた(笑)。

 だから毎日食事を作るわりには、同じようなものを同じような周期で作ってご満悦なあたしだけど、その埋め合わせでもないのだけれど、食事のテーブルにはあたしなりのこだわりみたいなものがあったりする。

 もう10年以上も前、テーブル・コーディネーターという人の話を聞きに行った席で、配られた一枚のコピーには、「ダイエットのためのテーブル・コーディネート」という見出しで、テーブル・セッティングの一例が白黒で写っていたが、でこでこの金の縁取りのついたチャイナボーンと思しきスープ皿とメイン皿が位置皿の上にきちっと重ねられて鎮座し、その両脇には、用途の違う3種のナイフとフォーク、右上にはやはり3種類のグラスが整然と並び、センターには花が一輪か二輪高く活けてあった。

続きを読む "奇跡のテーブルセッティング"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008/01/24

アイロンをかける人

 あたしは人生の大半をアイロンと縁遠い暮らしをしてきた。アイロンがけが面倒だから、プレスする必要のない素材の洋服ばかり買うようになったのか、もともとそういう素材が好きだから、アイロンをかける必要もなかったのか、今となっては知る余地もないけど、日本で一人暮らしの折でも、なんとなくアイロンの必要性を感じたのは、制服のシャツの襟元と袖だけだ笑。

 そうえいば、あたしは白いシャツを持っていない。いや、人生の一大事とばかりに就職活動をしていた時、一度だけ麻の白いシャツを買ったことがあったのだけど、高温のアイロンをあてて番茶をこぼしたような斑をつけてからは、一枚も買ってない笑。これもアイロンのせいでシャツが嫌いなのか、シャツ自体に興味がないのか、こんなに長いこと生きてきて、今手元にあるシャツは、ボトムのインにして着るのがプラダっぽくてよかった頃の細身でマニッシュなオリーブグリーンと若草色の2枚だけだ。そしてオリーブグリーンは全くのアイロン要らずであり、若草色もそんなに神経質になる必要のない素材の上、若草色だからもう着ない笑。
  
 ピンクのピンストランプのシャツにピンクのスラックスのディレクターがそこらじゅうにいるイタリアで、仕事上着るものに注文がつくのはめずらしいと思うのだけど、一度だけ、10数名で一緒に通訳をした時の服装に関する規定が、「ダークスーツに白いブラウス、エレガントな靴着用のこと」だった。

続きを読む "アイロンをかける人"

| | コメント (0) | トラックバック (0)