2008年11月 1日 (土)

バーリ・パレーセ空港からマテーラ直行バス、まだまだ運行中

 バーリ・パレーセ空港(プーリア州)とマテーラの夢の架け橋、プーリアイルブス社の定期・直行・無料バスのサービスが、たぶん大好評につき、なんとなんと2008年12月31日まで、期間を延長していた!

 小学生の夏休みの日記帳っぽく5日も前の話だけど、あたしは、マテーラからおよそ60km離れた、バーリ・パレーセ空港で午後4時ぴったりに仕事のアポイントメントがあった。

 今まで人に尋ねられれば、「パレーセ空港からマテーラへの移動は、空港からバーリ中央駅まではバスで、バーリ駅からマテーラまではローカル線で」ってお経のように唱えてきたけど、考えてみれば自ら乗り継いで空港に向かったことはなくて、このたび、午後4時の少なくとも5分前に、空港に待機しようと思えば、午後1時15分に、マテーラ中央駅発の電車でガタゴトゆられて行かないと、間に合わないことにはたと気付いた。

 車で行けばたったの45分ほどの距離だけど、タクシーを利用するとなると、安いタクシー会社でも片道の請求額は55ユーロぐらい。

 実際に書いてみると、とんでもなくキャリアウーマンっぽい印象を与えそうで、ドキドキしちゃうけど、同じ日の午前中にもうひとつ、絶対に外せない仕事があって、あたしはもう、55ユーロで時間が買えるんなら、55ユーロ、上等じゃあないの、ええ、ええ払いますとも、と半狂乱で思ったりした。

 1時15分発の電車に乗ろうと思ったら、当然30分前には荷物まとめてホテルなりを出る必要があるわけで、たかだか60kmの移動に、4時間からの時間がかかるのを見ても、マテーラの孤島っぷりと、プーリアイルブスの偉大さを、改めて思い知った気がした。

〈詳細〉
運行サービス期間:2008年6月16日~12月31日(日曜運休)
Linia 2 利用(バーリ・パレーセ空港/マテーラ間)
所要時間:1時間15分
時刻表:
バーリ・パレーセ空港 → マテーラ(モーロ広場)
10:00 → 11:15
13:15 → 14:30
17:00 → 18:15
マテーラ(モーロ広場) → バーリ・パレーセ空港
5:00 → 06:15
11:30 → 12:45
15:00 → 16:15
バスの予約は、プーリアイルブスのHPより(英語他、4ヶ国語)。

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2008年6月23日 (月)

マテーラへは空港から無料シャトルバスで

この夏マテーラへの旅を考えている方に朗報です。

バーリ州内の空港発着の航空券または予約券を携行している方に限り、

プーリエアーバス(正しいイタリア語ではPugliAirBusプーリアイルブス笑)が、

マテーラを含む主要都市と空港を結ぶ無料のシャトルバスの運行サービスを始めました。

オンラインから事前予約が必要ですが、

予約なしでも、席があれば利用できるとのこと。

〈詳細〉
運行サービス期間:2008年6月16日~9月13日(日曜運休)
Linia 2 利用(バーリ・パレーセ空港/マテーラ間)
所要時間:1時間15分
時刻表:
バーリ・パレーセ空港 → マテーラ(モーロ広場)
10:00 → 11:15
13:15 → 14:30
17:00 → 18:15
マテーラ(モーロ広場) → バーリ・パレーセ空港
5:00 → 06:15
11:30 → 12:45
15:00 → 16:15
バスの予約は、プーリアイルブスのHPより(英語他、4ヶ国語)。
期間限定ですが、
ミラノやローマよりもバーリ空港からが、
心理的にも遠かったマテーラへのアクセスが飛躍的に向上します。
このガソリン価格の高騰の時代に、
期間限定とはいえ、3ヶ月も無料運行を敢行するなんて、
すばらしいぞプーリアイルブス。
なにはともあれ、南イタリアでの移動計画は、
ゆとりと遊びがあるくらいが、精神衛生上も好ましいでしょう。

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2008年5月30日 (金)

ままならない

Photo_2 乳製品は食べるベジタリアンのL.A.のロビンが、透き通らんばかりの白い肌だったのを目の当たりにして以来、肉は食べませんと念じながら生きているけど、意識する前より、口にする機会が増えているとはどういうことなのか(笑)

しょうがないからグリーンハンドと2足のわらじで行こうと、冬の間中かわいそうな思いをさせた植物達に、ジョウロやら霧吹きやらで水遣りに精を出していたら、全くノーマークだったサボテンが花をつけた。

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2008年5月27日 (火)

マテーラ男逃げた(笑)

Photo_4  そりゃ確かに、母からリンドバーグ夫人の『海からの贈り物』をいい本だからと渡された時、あたしはたぶん中学へ上がったばかりで、刺激がない人生なんて人生に値しないみたいな最もパープリンな時期だったけど、リンドバーグ夫人が言っていることがなんとなく分かったし、大学の講義で聞き知ったソーローの『森の生活』はわざわざ買い求めて、こっそり読んだ。

 でも、あたしの自然回帰は、結局、イーストエンド日本の女の子が行ったことのないプリンスエドワード島に憧れるようなもので、例えば、どこまでも続くひまわり畑のそこらじゅうの葉裏を這うカタツムリや、家庭菜園で土をほじくり返ぜば出てくるミミズは一切無視した歪曲した自然だ。

 だから現実の自然の中で暮らすどころか、旅すらできないのは、心のどこかでうっすら気付いている。

 もともと「誰もいない自然の中で暮すのが夢なんだ」などど言ってみせるきらいはあった自然回帰志向型のミケーレだったけど、大言壮語という意味では、あたしと変わらないやっぱり非現実的な自然礼賛者だと思っていたら、先週の金曜の夜、友達みんなが集まっている席で突然、「ヒロ、みんなの前で言っておくけど、月曜日ムルジャ(渓谷)に一人でキャンプに行くことにした」と宣言して、昨日、本当に出て行って、今日帰ってきた(笑)。

 いや、それは予定通りだったのだけど、もともと、昨日の朝~今日の夕方まで1泊2日の単独キャンプが、出掛けたのは昨日の昼近くで、出掛けたと思ったら、2度も「今、何してる?」と携帯に連絡があり、二度目の電話で「思った以上に疲れたから、明日の午前中には帰ることにした」ということだった(笑)。

 午前中には帰って来たが、本当にリュックひとつでキャンプに出掛けてしまったミケーレをうれしく思いつつ、本人にとっては夢にまでみたであろう人っ子一人いない大自然の中での、単独行動のいちいちには笑いをかみ殺しつつ、デジタルカメラに納められていたデータを見せてもらったら、66枚もの写真のうち半分ぐらいは、レンズを向けられれば、自然にポージングしてしまうイタリア人魂を、セルフタイマーがみごとに切り取っていた。

Photo_5

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2008年4月22日 (火)

今年初めての海

毎年、海へ行く日が早まりつつあるけど、今年は、おとといの日曜日、午前中の遅い時間に、フォカッチャをいやというほど買い込んで、夕方までを海辺で過ごした。

あたしは、見た目よりずっと太陽光線に弱い肌をしている。イタリアの太陽というものを知らずに、呑気に足の甲に日焼け止めクリームを塗り忘れて、足の甲を3倍に腫れ上がらせた時、あたしは、「歩く」ためには、足の甲の柔軟な動きが必要なんだと、痛いほど思い知りながら、能を舞うようにすり足で1週間過ごした。

そんなことがあったので、次の年には、ナイーブに家を出発する前に、念入りに足の甲にクリームを塗って、鎖骨の下に、ひょうきんなヤケドを作った。

そんな感じに、毎年、初めて海に行った日には、どこかしら、ヤケドを負って帰ってくるのだけど、今年は、4月ということもあって、泳ぐつもりはさらさらなかったので、日焼け止めのことなんか全く考えなかった。幸か不幸かあたしは、長袖のジャージ素材のワンピに7部丈のスパッツ、スニーカーに、あまりにも見栄えがしないという理由で、薄手のストールを首に巻いて、同色の帽子も被っていた。

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2008年4月12日 (土)

5年越しのご縁

ミケーレの会社の、なんと訳せばいいのか所長が、本社に転勤になるので、木曜日、家族も招待に預かってのお別れパーティーがあった。パーティーの最後には、なんと社員の妻にはバラの花束のプレゼントという心にくい演出。あたしは誰かに花を貰うのは、ミケーレが、会社に咲き乱れていたバラをちぎって帰って来て以来、2.5年ぶりだったし(笑)、さすが地方のプラント長を経て、一気に本部の重役に栄転するオトコは違うと思っていたら、やっぱりというか、北イタリアはベルガモの人だった(笑)。春は、イタリアでも出会いと別れのシーズンである。

マテーラから30数キロのところに、グラヴィーナという小さな町がある。そこにこちらもミケーレさんというすごい強引なおじさんがいて、スカッパ・ナポリに勝るとも劣らないグラヴィーナの「地下空間」を観光資源にしようと奮闘している。そんな未来の観光スポットの広告の日本語訳をさせて貰った流れで、DVDの日本語吹き替えもすることになり、あたしは週の初めから準備をしていた。

もともと火曜日に録音の予定だったが、正当な理由があったとはいえ、直前にキャンセル、その場で金曜日に延期ということになって、こちらはすっかりその気でいた。当日、約束の時間が迫っても、コンファームの電話がない。こんな状況で待ち合わせ場所に行っても、たいがい、待ちくたびれた頃にキャンセルの電話があったりするのがオチなので、業を煮やして、こちらから連絡したら、スタジオ関係者から、まだ返事を貰ってないので、今から電話してみると、しれっとして言う。

果たして5分後の午後5時10分、予定通り録音するとの連絡があり、さらには、録音前に、当の地下空間を案内したいから、今すぐ待ち合わせできないかと言う。いいえ打ち合わせ通り午後6時に、とこちらも強引にお返事したら、約束の20分も前に再び電話が鳴って、「もう待ち合わせ場所に来てしまったから、急いでくれ」と、相手が一枚上手だった笑。

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2008年4月 7日 (月)

インチキイタリアいい話

イタリア人は、道端に遊ぶ子供まで全員が役者だと言った人がいたと思うが、あたしも、平時でもドラマチックに脚色して物語るサービス精神を持ち合わせているとは、思っている。

イタリア語自体が、脚色して物語る構造をしているのかもしれない。一番顕著な例が、数量に関するもので、ローマから各都市までの距離とか、各都市の人口とかやけに細かいわりには、「昨日の夜、ベランダでたばこを吸ってたら、蚊に1000箇所ぐらい刺されてさあ」とか、「今、郵便局にいるんだけど、あたしの前に待っている人が100人ぐらいいるのよ!」とかしれっとして言う。

マテーラに、「百室の館」、「百聖人の聖堂」と親しまれた由緒ある史跡があることからも、今に始まったものではなくて、伝統に裏打ちされた言い回しなんだと思う。聞いていても、誇張していることが余りにもはっきりしているし、しゃれっ気もあって、いかにもイタリア人の気質を表しているようだ。

およそ一般のイタリア人は、テレビや新聞以下、取材というものに弱い。弱いといっても、奥ゆかしい日本人のように、遠慮する方ではなくて、興奮するという意味だ(笑)。サービス精神が旺盛で、言葉で表現することに長けているイタリア人が、ジャーナリズムを前にして、その俳優魂が最高潮になるのを、あたしは何度も目撃してきた(笑)。

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2008年4月 4日 (金)

あたしのアイデンティティー

 先週の復活祭に、N.Y.在住のミケーレのおじさんが、8年ぶりに帰省した。あたしはマテーラ在住は5年目だから、前回アメリカからのお土産に、イタリア人が何よりも軽蔑するアメリカンコーヒー用のコーヒーメーカーを携えて来たこととか、イタリアでジーンズをクリーニング屋さんに持って行ったアメリカーンなおばさんの武勇伝なんかに、とても親しみを覚えてはいたんだけど、会うのは初めてだった。二十歳前後に渡米して以来だから、アメリカ暮らしの方が長い。いい意味でアメリカナイズされていて、すっかり仲良しになった。

 ただ、ちょっと驚いたのが、話の途中に、「You know?」が入るのはいいとして、イタリア人のおじさんが、まるで英語圏の人が第二外国語としてイタリア語を話す時のような、英語訛りのイタリア語を話すことだった。

 去年の12月の話になるけど、ハイディがロンドン行きの飛行機で、長くロンドンに住んでいるというイタリア人と隣の席になった。ハイディはロンドンに住んでいたし、完全なる3ヶ国語スピーカーなんだけど、とりあえず、先方の母国語であるイタリア語で話を始めたら、イタリア語の単語を、ドイツ人のハイディに聞く始末で、あたしの方がまるでイタリア人らしかったと言って笑っていた。

 今年でマテーラ在住5年になる。日本人のまだまだ少ないところに暮らしているので、いろんな仕事が舞い込んでくるが、最近オープンした観光施設で、日本語のオーディオ・ガイドのナレーションをしてくれという依頼があった。そんな時に限って風邪で喉をやられて、明らかに喉の奥に何かが絡んだ男らしい声だったが、いいからいいからと言われ、予定通り、おととい収録をしてしまった。

 全体で10分という短いナレーションの中に、山形出身らしいイントネーションが、自分で気付いただけでも2箇所あったのは、目をつぶってもらうとして、収録中には全く気付かなかった「ラ」か「ル」か何かが、明らかに許容範囲を超えて巻き舌になっていたのには、唖然とした。

 あたしも、巻き舌も勇ましいおばあちゃんになるのかもしれない。笑

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2008年3月31日 (月)

ごはんとじゃがいも

 じゃがいもは、メインのお皿や副菜に使われている分にはなかなか人気の素材だと思うが、主食の炭水化物に入れるとなんとなくしみったれた感じになるのは、どこの文化圏も同じ気がする。

 ちょっと前にひさしぶりにカレーを作った。作ったと言ってもあたしのカレーは、市販のカレールーを利用したごくごく普通のカレーだ。ただ、食材を㎏単位で買う傾向が強いイタリアで、わざわざ玉ねぎとじゃがいもとニンジンをカレーのために購入すると、それぞれ結構な量が余ることになる。玉ねぎは常備野菜だし、ニンジンはニンジンサラダを作ったけど、じゃがいもが最近の陽気に芽でも出しそうな様子だったので、じゃがいも畑になる前にと、なんとなく頭に浮かんだのが「ごはんとじゃがいも」だった。

 イタリア語ではリゾ・コン・パターテ、正式な料理名だが、直訳すれば「ごはんとじゃがいも」、和名としては失格だ。他の地域では分からないが、このあたりでは、「ごはんとじゃがいも」と言えば、生のお米にスープを注ぎ足しながら煮ていくリゾットではなく、生のお米にかぶるようにスープを注ぎ、オーブンで炊きあげることになっている。

 ごはんとじゃがいもだけではさすがに辛気くさいので、普通ここにムール貝が入る。ごはんとじゃがいもの段々にムール貝や種を抜いたチェリートマト、ニンニク、イタリアンパセリ、オリーブオイル、パルメザンチーズなどを織り交ぜでオーブンで焼いた南イタリア、特にプーリア州とかプーリアに近いバジリカータ州の代表的な夏の一皿だ。

 夏でもないし、あいにく家にはじゃがいもしかないし、いかにもしちめんどくさそうな料理ではあるので作ろうと思ったこともなかったのだが、なんとYouTubeにプーリア州のアンナおばあちゃんと言う人が、「ごはんとムール貝」を作る一部始終を公開したものがあって、しかもそれ見たら、「ごはんとムール貝」とは、アンナおばあちゃんも冒頭で言っていたとおり、究極の手抜き料理だった笑。

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2008年3月16日 (日)

春の予感

昨日、夜11時ぐらいにいつもの道を運転していたら、左手に唐突に”夜桜”が2本満開を迎えていた。目の悪いあたしは、反射的になつかしい桜と思い込んだが、たぶんアーモンドだろう。とにかく闇の中では、花が八重桜ほどもふっくらとして見えた。

普段はわりと何も見ていないあたしは、原っぱとか、花畑とか、大面積を占める草花で春を感じて、ほっこりするんだけど、木曜日、ミケーレが帰ってくるなり、春だ春だという。聞けば、今年一番のヒメチョウゲンボウを見たといって、ご丁寧にヒメチョウゲンボウが飛び立つ姿をかなりリアルに再現してみせて、日本人を失笑させた。

ヒメチョウゲンボウとは、春から夏場にかけて北アフリカからマテーラに繁殖のために飛来する、タカ目ハヤブサ科の中で一番小さい鳥だ。一番小さいので、夏場にうじゃうじゃサッシ上空を旋回していても、あたしには他の鳥と区別がつかないし、どうしてあんなに空高く飛んでいる鳥を識別できるのか理解もできない(笑)

ヒメチョウゲンボウで春の訪れを感じられないのを、なんとなく損したように思う。それはそうと、将来日本に住むことにでもなったら、江戸家子猫師匠は、ヒメチョウゲンボウのまねができるトウが立った外国人も弟子入りさせてくれるのだろうか(笑)。

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