『大人のヨーロッパ街歩き』 マテーラ編!
欧州各都市の在住者が、ゲストをとっておきのスポットにご案内するBS日テレ『大人のヨーロッパ街歩き』に、なんとマテーラが登場!!! BS日テレ、旅チャンネルで放送中です。
〈マテーラのチェントロ(中心部)といえばココ、ヴィットリオ・ヴェネト広場〉
おもいっきり女性目線の最近のマテーラ事情も、次の旅のご計画などに、お役立てください♪
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
欧州各都市の在住者が、ゲストをとっておきのスポットにご案内するBS日テレ『大人のヨーロッパ街歩き』に、なんとマテーラが登場!!! BS日テレ、旅チャンネルで放送中です。
〈マテーラのチェントロ(中心部)といえばココ、ヴィットリオ・ヴェネト広場〉
おもいっきり女性目線の最近のマテーラ事情も、次の旅のご計画などに、お役立てください♪
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
長々と更新をさぼっている間に、コメント欄よりご質問をいただいた皆さま、ご連絡もせず大変失礼しております。
仕事依頼や確実な回答がご必要な場合、<プロフィール>内、<メールの送信>機能をご利用ください。
勝手ながら、どうぞよろしくお願いいたします。 Yroko
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
一目見て気に入ったカントリーハウスを手に入れたばかりのジェニファーは、新しい家のしつらいに余念がない。少し前、キッチンのアイデアにと訪ねていった知り合いの木工職人に、着くやいなや「イロコを知っているか?」と言われたと、げらげら笑いながら電話をしてきた。
ご存じのようにイタリア語ではHはほぼ存在しないので発音もされない。母語が英語のジェニファーは正しい発音で「ヒロコ?」と聞き直し、「もちろん!実は今まで、彼女の家にいたのよ」と言った後に、イロコが木であることを知った。
イタリアではイロコと同音異句になるあたしは、8年も前、当時自宅の内装工事をしていたトリノのいとこが、「床はイロコにした」と興奮して電話してきて以来、イロコがどうやらスペインの方の船を作る木材みたいだ程度には知っていた。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
地震後、初めて母の携帯に連絡がとれた。平時は身内の欲目をさしひいても、まあまっとうな部類の母が耳を疑うことを言った。よほどよほど怖い思いをしたのだと、改めて思い知らされた。
ここバジリカータは、考えればイタリアでいっとう人口密度が低く、山深くには40℃を超す真夏日にも飛び上るほど冷たい川がりゅうりゅう、流れる地であった。
水道水を感謝して飲もう。
節電を習慣にしよう。結構てきぱきと用事がはかどるもんだ。
一人のときは、なるべく歩こう。幹線道路沿いだって葉っぱがぴんとしてるし。
福島に希望が見えたら、フィルターのついたピッチャーを買いに行こう。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
目が覚めてすぐ、自分はぬくぬくとしてベッドの中にいることを強く意識しました。
部屋は少し寒いけどスイッチを入れればやがて温水暖房が循環をはじめるし、昨日と同じように、あったかいミルクコーヒーが飲める。
このころは6時前にはもう空がしらじらとしているのですね。被災地の方は、どんな思いでこの夜を過ごしたのか、過ごしているのかと、涙がこぼれます。
S.モームの『人間の絆』で、父親が自慢の娘をこう描写する場面があります。「こいつはね、先生、戦争があろうが、革命が起ころうが、(中略)きちんきちんと、自分のことだけはやっていくっていう女でさあ。」
地震があった夜、来週にミリタリーの実務試験を控えた甥が、フライトをインターネットから予約するために、うちに来ることになりました。
若者の失業問題が深刻な南部で、甥にとっては人生のかかった一大事です。おじさんの嫁の国で起きた地震は、現実問題としての試験の前では、遠い国の悲しい大惨事以上でも以下でもないようでした。
甥を非難する気はさらさらなくて、あたしたち日本人も今までそうやって、いろいろをあまりに軽くやり過ごして来ました。
ヒロコヒロコと慕ってくれるかわいい甥がご飯時に遊びに来るとなれば、ご飯をすすめたいとも思い、一方で、故郷で何が起こっているのか分からない。あたしは、その夕方の時点で、日本の家族と連絡が取れずにいました。
Ustreamの地震情報から身をひっぺがすようにして、あたしは買い物に行くしかありませんでした。ご飯なんかどうでもよくて、腹が立つほどだったけれど、その時点であたしのするべきことは、結局たったそれしかなく、他にできることといったら、あとはその家事さえ放棄することだけでした。
あたしたちの悲しい愚かな歴史の中で、どれほどの人が、こうやって、吐き出すことも飲み下すこともできない思いを抱えて、黙ってご飯の支度をしたのでしょうか。
今だって、いろいろな状況下で、遠くの愛する人のために、何をすることも能わず、自分は昨日と変わらない生活ができることに、心を痛めている人がいるでしょう。それでも生活を続けるということ、そのなんと難しいことよ。
生活するということをもっと大切にしようと、今だからこそ強く思います。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
おとといミケーレが、これは雪の寒さだとインディアンみたいなことをつぶやいていたが、本当に、お向かいの切り妻にうっすらと雪の残るウィメンズデイとなった。女性の日。ここいらでは身の回りの女性にミモザを贈る日とか老いも若きも女同志で出歩く日のようなことになっている。
伴侶からクリスマスだ、誕生日だに何かを貰うことは、とうにあきらめた潔いあたしに、親友のサベリオ(7)がミモザを一枝くれた。
瓶が欲しくて買ったミネラルウォーター。小ぶりで草花を選ばないので、テーブル用の一輪挿しとして、気が付けば正規の花瓶より活躍中。
さらには、女二人で出かけたSHIBUYAで、帰りしなにオーナーから、たわわな一枝をもらい、プロセッコでほろ酔いの大上機嫌で家に帰ったら、枝ぶりのいいミモザがダイニングテーブルの上にでんと置いてあった。
長生きはするもんだ笑。聞けば、会社帰りに手折ってきたという。ここで手折ると訳すのは、完全な誇大だが、ああ日本語にはなんと甘美な表現があることよ。
覆水盆に返らず、折って持って帰ってきてしまってはどうしようもない。とにもかくにも空きビンコレクションを総動員して、ミモザだらけになった家中をうれしく見回す。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
市役所でひょっこりと農家のヴィンチェンツォに会って、久しぶりねという当たりさわりのない話をしたら、翌日、今シーズンのワインをわけてくれると電話があった。
農家といっても、オリーブオイルとかおよそ南伊と聞いて連想できるものは、たいがい自前で原料から生産しているマッセリアというやつで、ヴィンチェンツォんとこは、ブドウジュースみたいな濃蜜なワインを醸造する。
生産者が分かるワインとオレンジで作った、考えたらなんとも贅沢なゼリー。5つ分の材料費は1ユーロほどの計算(このうち市販の板ゼラチンが90セント!)
聞けば、銘柄こそなくても、グレーコ・ディ・トゥーフォの白と、ラクリマとプリミティーヴォのロゼという。 おお・・・それがいかにもぞんざいに5ℓのプラスティック容器に入っていて、いずれも1リットルがわずか1.5ユーロばかりなのである。
やっぱり露地物の青物をトラックで売り歩く陽気なビートは、上得意の義母が買いに行くたびに、そう言えばおまえさんのところのせがれの嫁はと話を持ち出し、決まってせがれの嫁の分まで持たされて帰ってきてしまう。
とはいっても2ユーロも出せば、5kgほどもくれる上に、セロリだ、イタリアンパセリだとおまけまでつけてくれる。ちょうどビートのオレンジをどっさりもらったばかりだった。
すっかり当たり前に思ってしまっていたが、考えれば生産者が分かる食品が毎日の食卓にのぼるというのは、贅沢なことではないか。
開封一番を飲みながら、ロゼでゼリーをこしらえたら、やはり美味しいのだった。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
ハッピーアワーでおなじみアペリティーボでオリーブなんかと一緒に出てくるラピーニって豆があります。ラピーニって何なのさ?と小学館伊和中辞典を繰ってもハウチワマメって、日本語にする甲斐もありません。
ちょうどカフェグローブのゆるベジなキッチンの浅倉ユキさんが、しょうがと銀杏とお豆腐の炊き込みご飯を紹介していて、おお、これは・・・と縦・横・斜めから矯めつしかめつ眺めておりました。
というのも、この寒さではわざわざ行くのも億劫なところで豆腐は買えるにしても、さすがに銀杏は難しい。
昨日、ふとラピーニを見つけて、久しぶりに口にしてみたら、その青大豆に通じる風味の良さに、豆腐どころかもそういったらショウガもなかったけれど、炊き込んでみたら、なかなかオツな味でした。
<ハウチワ豆とニンニクの炊き込みごはん>
| 固定リンク | コメント (1) | トラックバック (0)
イタリア語で、伊和辞書のことをディツィオナーリオ・イタリアーノ-ジャッポネーゼといい、和伊のことを同じくジャッポネーゼ-イタリアーノという。
ディツィオナーリオは英語でいうところのディクショナリーで、伊英ならばイタリアーノ-イングレーゼ、英伊ならばイングレーゼ-イタリアーノ、伊仏ならば、イタリアーノ-フランチェーゼ、仏伊ならば、フランチェーゼ-イタリアーノという具合だ。
ここしばらく、外国人の君にはこれがよろしかろうという向きのイタリア語の辞書を探している。bol.itというアマゾンのような、しごくまっとうなサイトで、イタリア語の辞書を検索したら、トップに躍り出たのが、最高にエキセントリックだった。
『バイリンガル・ディクショナリー イタリアーノ-カバッロ(馬)、カバッロ-イタリアーノ』
さすがに、カバッロ(馬)→カバッレーゼ(馬語)と語尾変化まではされてなかったが、これはご紹介するよりほかないだろう。
(副題)流暢に馬のことばで話をするための160語
フランチェスコ・デ・ジョルジオ/ヴァレンティーナ・マウリエッロ/エスター・コルヴィ 共著
2010年 出版社Sonda
16.90ユーロ
今ならBOL価格で12.68ユーロ、2営業日以内のお届けだ。もちろん言語はイタリア語である。
夫ミケーレからは期待したようなリアクションはなかった。笑うポイントには人格も教養もでるというけど、畜産の世界ではしごく当たり前のことなのかしらん?
そういえば、ベファーナの連休にポッリーノの貸し山荘に行った折、親切にふもとの肉屋までの道を教えてくれた羊飼いのおじさんも、何か長音を3度続けた後に撥音でもって、ぞろぞろ連れたヒツジを、そらそらと誘導してたっけ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
家の中が、夕ご飯に客があった形跡をとどめている今朝、こぐれひでこさんの「ごはん日記」にやっぱりゲストを呼んで、夕方6時、宴が開始とつづってあった。夕方6時、あたしはバスルームのなかでも客の導線部だけをわしわし洗っていて、そのあと花を活けて、生エビを茹でて、アボガドとセロリとトマトとニンジンとフィンネルとリンゴを切って、ご飯を炊かなければならなかったので、日本ではあたしにはとても無理と感慨を抱いた。
なぜなら、クリスティーナとフランチェスコとは、じゃ9時-9時半ね、といかにも南イタリア的な約束をするも、「本当に」やって来たのは、生野菜のももラー添えのエンダイブもかぴかぴすんでの10時だった。それでも、並べたフォークとナイフを心持ちずらしたり、崩れやすい部分を入念に化粧直ししたり、それでも限界というものもあるので、照明をキャンドルに代えてみたり、時間はいくらあっても足りない。
ひとさまをお呼びすれば、ワインやドルチェの包装紙などもさることながら、エビの殻とか野菜果物類の皮など、見栄のぶんだけゴミの量が増える。今朝、有機ゴミ、燃えるゴミ、リサイクルゴミの3つのビニール袋がそれぞれ飽和していた。
あたしのたちとして、これは一刻も早く捨てに行って、さっぱりとしたいのだが、ふと、あたしの家から持ち出されるこのゴミは、ただうちを出てゴミ収集場に移動するだけであることを、なんとなく思ったりした。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント